高圧ガス製造保安責任者試験とは

高圧ガス製造保安責任者試験

高圧ガス製造保安責任者試験とは

  • 試験科目は、法令(60分)・保安管理技術(90分)・学識(120分)
  • 合格基準は、各科目60%以上の得点。合格率は、甲種10%、乙種20%
  • 試験日は、11月第2日曜日の年に1回の試験

 

試験の種類

以下の9種類に分類されます。

試験難易度は甲種>乙種>丙種>第一種>第二種>第三種の順番です。

  1. 甲種化学
  2. 甲種機械
  3. 乙種化学
  4. 乙種機械
  5. 丙種化学(液化石油ガス)
  6. 丙種化学(特別試験科目)
  7. 第一種冷凍機械
  8. 第二種冷凍機械
  9. 第三種冷凍機械

試験内容

高圧ガス製造保安責任者試験は、法令・保安管理技術・学識の3科目の試験になります。ただし、第三種冷凍機械には学識はありません。

科目合格制度がないため、1回の試験で一科目でも不合格なら、来年度はすべて受けなおす必要があります。

そのため、合格率以上に難易度の高い試験となります。

 

試験の出題方式

甲種(化学・機械) 択一式 択一式 記述式
第一種冷凍機械
甲種(化学・機械)
第一種冷凍機械
乙種(化学・機械) 択一式 択一式 択一式
丙種(液石・特別)
第二種冷凍機械
第三種冷凍機械 択一式 択一式
販売(一種・二種)
液化石油ガス設備士

試験科目免除制度

高圧ガス製造保安責任者試験は部分合格制度がなく、難易度が高めのため、救済措置として、試験科目免除制度というのがあります。

これは高圧ガス保安協会が行う講習の課程を修了した方(講習を受講し、その講習の検定に合格した方)は、試験の一部が免除される特典があり、国家試験で法令のみの受験すれば良くなります。

つまり、試験日を2回に分けて受けることができるため、勉強時間が確保しやすくなります。

 

ただし、講習後の試験で合格しなければ、講習料は無駄になってしまいます。

一発で全科目の合格が難しいと感じられる方は、3日間の講習を受けるのも一つの手です。

一度講習の試験に受かってしまえば、以降の国家試験はずっと2科目免除されるというメリットもあります。

法令のみの受験となれば、かなり難易度が下がるため、お金と時間に余裕がある方はぜ是非講習を受けてみましょう。(講習の試験に落ちても、その年の国家試験は受験することが出来ます。)

 

資格取得の効果

高圧ガス製造保安責任者免状については、次のとおりです。

免状の種類に応じて職務を行うことができる高圧ガスの種類の製造施設の規模に制限が設けられているものがあります。

 

①甲種化学責任者免状・②甲種機械責任者免状

石油化学コンビナート等高圧ガス製造事業所において、製造に係る保安の統括的な業務を行う方に必要な資格で、高圧ガスの種類及び製造施設の規模についての制限はありませんので、 保安技術管理者、保安主任者及び保安係員に選任され、全ての製造施設に関する保安に携わることができます。

 

③乙種化学責任者免状 ④乙種機械責任者免状

石油化学コンビナート等高圧ガス製造事業所において、製造に係る保安の統括的又は実務的な業務を行う方に必要な資格で、高圧ガスの種類については制限はありませんが、製造施設の規模により、保安技術管理者に選任される場合に限り制限があります。

保安主任者及び保安係員に選任される場合の製造施設の規模についての制限はなく、これらの条件の下で、全ての製造施設に関する保安に携わることができます。

 

⑤丙種化学(液化石油ガス)責任者免状

主として、LPガス充てん事業所、LPガススタンド等のLPガス製造事業所において、LPガスの製造に係る保安の統括的又は実務的な業務を行う方に必要な資格で、製造施設の規模により、保安技術管理者に選任される場合に限り制限を受けますが、保安主任者及び保安係員に選任される場合は、その規模の制限は受けません。

また、所定の経験を有している場合LPガス以外の高圧ガス製造施設の保安係員にも選任されることができます。

 

⑥丙種化学(特別試験科目)責任者免状

石油化学コンビナート等製造事業所、充てん事業所、天然ガススタンド等において、製造に係る保安の実務的な業務を行う方に必要な資格で、高圧ガスの種類及び製造施設の規模については制限を受けませんが、この資格は保安係員のみに選任され、高圧ガスの製造施設に関する保安に携わることができます。

 

⑦第一種冷凍機械責任者免状

主に大型冷凍空調機器を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行う方に必要な資格で、全ての冷凍(1日の冷凍能力に制限はありません。)の製造施設に関する保安(冷媒ガスの種類の制限はありません。

 

⑧第二種冷凍機械責任者免状

主に中型冷凍空調機器を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行う方に必要な資格で、1日の冷凍能力が300トン未満の製造施設に関する保安に携わることができます。

 

⑨第三種冷凍機械責任者免状

主に小型冷凍空調機器を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行う方に必要な資格で、1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設に関する保安に携わることができます。

 

高圧ガス試験の日程(H30年度)

 

試験の種類 受験案内・受験上の注意 試験日
甲種化学 受験案内書、試験会場地図
不正行為対応の厳格化・その他注意事項
科目免除について
平成30年11月11日(日)
甲種機械
乙種化学
乙種機械
丙種化学(液石)
丙種化学(特別)
第一種冷凍機械
第二種冷凍機械
第三種冷凍機械